第5回ヘルスケアベンチャー大賞

第5回ヘルスケアベンチャー大賞最終審査会への参加募集について

ご挨拶

 イノベーション委員会は、抗加齢医学の領域から新しい日本の医療産業を生み出すお手伝いをするために、5年前から活動を開始いたしました。すでに学会の先人には、日本発の大学発ベンチャー創出などの素晴らしい足跡を残している先生も多く、これから大きく花開く可能性のある分野です。
 日本抗加齢協会とともに共催するヘルスケアベンチャー大賞も、今回で第5回を迎えてますます盛り上がっております。昨年、第4回の最終審査会も大変活発で、優勝チームはその後、各方面で注目をされています。今年の最終審査会は、10月27日(金)に会場とウェブのハイブリッド形式で行われます。すでにファイナリストとして、スタートアップベンチャー5社と個人2名が予備選考されており、レベルの高い講演が期待されます。ぜひイノベーションに興味のある皆様には、ご参加をいただければ幸いです。


坪田一男

第5回ヘルスケアベンチャー大賞 実行委員会委員長
日本抗加齢医学会 イノベーション委員会委員長
坪田 一男
(株式会社坪田ラボCEO)

ファイナリストの紹介

書類審査~1次審査を経て、企業5社/個人2名が最終審査会へ出場するファイナリストに決定しました。

〈企業・団体:5社〉※五十音順

エピクロノス株式会社

日本人に最適化されたエピゲノム年齢測定によるアンチエイジングの見える化
エピゲノム年齢という一般的には聞き覚えのない、新しい体のバロメーターとなる数字とその測定方法を提供することで、暦年齢と異なり生活習慣やストレス等の影響をうける生物学的年齢をより多くの人達に知ってもらい、目標を設定し、生活習慣改善や疾患発症の予防につなげるプログラムやサービスの展開を予定している。

株式会社アイ・ブレインサイエンス

認知症の早期診断を実現する医療機器の実用化
当社は、医療のDXにより認知症診療をとりまく課題を解決すべく、医療機器プログラム及び一般向けアプリとして「視線検出技術を用いた認知機能評価プログラム」の開発、製造販売を行っている。医療機器プログラム「AiBS-01」は2024年より大塚製薬が全国提供を開始予定である。一般向けアプリ「MIRUDAKE」は、介護、食品、フィットネス事業者等への導入実績があり、介入効果指標として活用されている。

株式会社AutoPhagyGO

健康寿命延伸を目指したオートファジー活性評価事業
細胞内の分解およびリサイクルを担う重要な機能であるオートファジーの活性は、加齢と共に低下する。オートファジー活性の維持は、近年健康寿命延長のためのコアメカニズムとして注目されている。我々は、オートファジー活性を測定・評価する技術を事業化し、オートファジー活性を亢進させる食品・化粧品・医薬品素材を開発している。オートファジーの力で、誰もが老化に悩まず生き生きと生活できるような社会の実現に貢献する。

株式会社TrichoSeeds

男性型脱毛症治療のための毛髪の再生医療
脱毛症を毛髪の再生医療を使って治療するサービスを提供する。事業として3つのパイプラインを予定しており、1つ目については、すでに国内大手製薬企業と臨床試験の実施に合意し、出資を受け入れるとともに技術移転を実施している。来年までに臨床試験実施の承認を受ける。独自の細胞培養技術により移植組織を調製し、脱毛部皮膚に移植することで毛髪を再生する。

株式会社プリメディカ

日本人腸内細菌叢データベースを活用した腸内環境評価システムの開発
京都府立医科大学、摂南大学、㈱プリメディカによる産学連携体制を構築し三者共同研究を実施し、日本人腸内細菌叢データベースを活用した腸内環境評価システムを開発。腸内環境評価システムを腸内フローラ検査サービス「Flora Scan®」として社会実装(≒事業化)。
従来4つのタイプに分類されると定義されていた腸内フローラタイプを、日本人特有の分類として5つのタイプに再定義し、日本人特有の腸内フローラを評価する。

〈個人〉※五十音順

市川 寛(同志社大学)

超音波照射による酸化ストレス耐性誘導を介した老化関連疾患予防法の開発
生体の抗酸化能を高く維持することは、老化関連疾患の予防に必須である。食品や運動に代わる方法として生体への超音波(US)照射を勘案したところ、生体の著しい抗酸化能上昇効果を認め、さらにUS照射が、サルコペニアの予防や寿命を伸延させることを実験的に明らかにした。ヒトに対するUS照射でも血中の抗酸化能上昇効果をすでに確認しており、速やかなヒトへの応用に向けての最適なUS照射条件の探索と照射装置を開発中である。

楠 博(大阪歯科大学)

オーラルフレイルの新規診断法と治療薬の探索-医科からのアプローチ
本研究では口腔機能低下症の評価項目の一つである舌圧値を身体指標や血液データなどの医科での日常診療で得られる指標で推定した舌圧推定値が歯科診療の現場で有用であるかを評価する。さらに、最近全身のフレイル・サルコペニアの病態改善に有効であることが示され、注目を集めているnicotinamide mononucleotide(NMN)が口腔機能低下症の前段階であるオーラルフレイルの病態改善にも有効であるかを検討する。

最終審査会

最終審査会は以下の通り開催いたします。参加はどなたでも可能ですが、事前に登録をお願いします。

■日時:2023年10月27日(金)15:00〜17:00
■開催形式:会場開催とWEBのハイブリッド
■参加費:無料(事前参加登録制)
■会場候補:日本橋ライフサイエンスハブ
(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-5 室町ちばぎん三井ビルディング8階)
■スケジュール:
1. 実行委員長挨拶
2. 当日の進行についての説明
3. ファイナリストによるプレゼンテーション
4. 特別講演
  タイトル「坪田ラボごきげんT型戦略」
  坪田一男(株式会社坪田ラボCEO/
  慶應義塾大学医学部ベンチャー発協議会代表/
  日本抗加齢医学会イノベーション委員会委員長)
5. 審査結果発表と各賞表彰式
  大賞  100万円
  学会賞 30万円
  ヘルスケアイノベーションチャレンジ賞 20万円
  最優秀アイデア賞 15万円
  アイデア賞 10万円
6. 審査委員長より総評
7. 閉会の挨拶

※終了後に、ファイナリストとの懇親会も設けております。
最終審査会を終えたばかりの誰よりも早いタイミングで、
お話が聞ける貴重な機会となっております。

皆さまのご参加を、お待ちしております。


参加登録

参加はどなたでも可能です。 事前参加の登録が必要です。

会場へお越しの際には、受付にてお名前を確認いたします。
その際、お名刺をお持ちの場合は頂戴できますと幸いです。

登録時に会場をお選びいただいておりましてもWEBでのご参加も可能です。

ご参加のお申込みを頂きました皆様には、後日ウェビナーへのご登録(お名前、メールアドレス)をご案内いたします。


開催概要

主催
日本抗加齢協会
共催
日本抗加齢医学会
後援
三井不動産LINK-J読売新聞社
協賛
株式会社オールアバウト株式会社ケアネットバイオ・サイト・キャピタル株式会社太陽生命少子高齢社会研究所
スケジュール
[募集期間] 2023 年 5 月 8 日(月)~ 8 月 4 日 (金)まで延長 受付は終了いたしました
[書類審査] 2023 年 8 月 7 日(月)~ 8 月 25 日(金)
[1次審査:ファイナリスト決定] 2023 年 9 月 1 日(金)
[ファイナリスト発表] 2023 年 9 月 8 日(金)
[最終審査] 2023 年 10 月 27 日(金) 15:00~17:00
[懇親会] 最終審査会後        17:00~18:00
会場 : 日本橋ライフサイエンスハブ
(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-5室町ちばぎん三井ビルディング8階)
募集テーマ
アンチエイジングからイノベーションを!
アンチエイジングに資するヘルケア分野のビジネスプラン/アイデアを広く募ります。
生活習慣病の予防、老化による疾病予防、高齢者の自立、医療、介護、技術、
創薬、遺伝子治療、再生医療製品、食品、化粧品、AI、ヘルスケアIT、
ビッグデータ解析、ディープラーニング、ウェラブルデバイス、環境など
賞金
 企業・団体応募 
大賞:100 万円 学会賞:30 万円
ヘルスケアイノベーションチャレンジ賞:20 万円
 個人応募 
最優秀アイデア賞:15 万円 アイデア賞:10 万円
副賞
ファイナリスト企業を「日本抗加齢協会認定スタートアップカンパニー」に認定します。
起業支援サービス
大学発新産業創出プログラム(START)への推薦
製品やサービスの紹介(生活総合情報サイトAll About、ケアネット)
必要に応じて医学的な見地でのアドバイスや監修
大賞、学会賞受賞者は、第24回日本抗加齢医学会総会での発表(シンポジウム)
受賞企業に、第24回日本抗加齢医学会総会の企業展示支援
実行委員会
【日本抗加齢医学会イノベーション委員会】
■委員長
 坪田 一男(株式会社坪田ラボCEO 慶應義塾大学 名誉教授)
■委員
 堀江 重郎 (順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 教授)
 森下 竜一 (大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座 教授)
 新村 健  (兵庫医科大学 内科学総合診療科学 主任教授)
 尾池 雄一 (熊本大学大学院生命科学研究部分子遺伝学講座 教授 熊本大学医学部長)
 中神 啓徳 (大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座 教授)
 佐野 元昭 (慶應義塾大学医学部循環器内科 准教授)
 江幡 哲也 (株式会社オールアバウト 代表取締役社長)
 福田 伸生 (バイオ・サイト・キャピタル株式会社 専務取締役)
 藤井 勝博 (株式会社ケアネット 代表取締役社長)

応募について

応募条件
企業・団体・個人
※企業の場合は、ベンチャー企業のほか、企業の新規事業、社内ベンチャーも可とします。
※個人の場合は、日本抗加齢医学会会員または、日本抗加齢協会賛助会員社に所属する者とします。まだ会員となっていない場合は、応募前にご入会をお願いします。
※アイデア賞は個人のみとします。
応募締切
~ 8月4日(金)必着 受付は終了いたしました
審査基準
について
(1) インベンション(新規性、独自性、実現可能性)
(2) コマーシャライゼーション(市場規模、収益性)
(3) 社会貢献性
の複合点で優劣を判定します。
選考・最終審査
について
書類選考でファイナリスト(企業5枠/個人3枠)を選出します。
最終審査でファイナリストはプレゼンテーションを行い、その場で最終選考ならびに受賞者を決定し、授賞式を行います。
書類選考の参考として、必要に応じ面談をさせていただく場合があります。
ファイナリストにはプレゼンに関するアドバイスをさせていただく場合があります。
最終審査会
■日時:2023年10月27日(金)15:00〜17:00
■会場:日本橋ライフサイエンスハブ(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-5室町ちばぎん三井ビルディング8階)
■特別講演: 特別講演タイトル「坪田ラボごきげんT型戦略」
坪田一男
株式会社坪田ラボCEO
慶應義塾大学医学部ベンチャー発協議会代表
日本抗加齢医学会イノベーション委員会委員長
坪田一男
 2019年の医薬品医療器具の輸入超過は4兆円にも及び、貴重な外貨が流出していることは大きな社会問題だ。抗加齢医学の世界でもサプリメント、ホルモン製剤、キレーション製剤、美容レーザー、さまざまな測定装置をはじめ多数のものが海外製であり、日本独自のイノベーションによるものは少ない。抗加齢医学専門医の先生方は独自の専門をもって日々診療にあたられている。ここに横軸にあたるコマーシャリゼーションの視点を入れることによってイノベーションを起こしていける。これがT型戦略である。本講演は坪田ラボを例に、どのようにT型戦略で抗加齢医学を用いた起業、イノベーションを行ったか総括してみたい。

略歴
1980年 慶應義塾大学医学部卒業
1987年 日米の医師免許取得後ハーバード大学角膜クリニカルフェロー修了
2004年 慶應義塾大学医学部眼科教授に就任
2019年 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 EMBA(Executive MBA)取得
2022年 坪田ラボを東証グロース市場に上場させ世界の近視、ドライアイ、老眼の課題解決にチャレンジしている。

お問合せ先
ヘルスケアベンチャー大賞事務局(日本抗加齢協会内)
〒103-0024東京都中央区日本橋小舟町6-3 日本橋山大ビル4F
e-mail:healthcare-v@anti-aging.gr.jp
TEL:03-5651-7503
※審査に関するお問い合わせには応じられません。