第一回ヘルスケアベンチャー大賞

医学会からイノベーションを

坪田一男

 イノベーションは「科学的発見や技術的発明を洞察力と融合し発展させ、新たな社会的価値や経済的価値を生み出す革新」と定義付けられています。

 各国がイノベーション政策を掲げ世界的に競争が激しくなっている中で、わが国の国際競争力を維持・発展させていくためには新技術の創造・育成を図り、優れた研究成果を効果的にイノベーションに次々とつなげていくことが重要で、そのために産学官が一体となってイノベーションを生み出すシステムを強化する必要があります。

 そこで、抗加齢医学会もイノベーションに協力をしようと、抗加齢医学会のシーズをもとに新しい可能性を開き、社会的課題の解決の貢献に結び付けようと、イノベーション委員会を立ち上げました。

 「健康・医療におけるイノベーションとは何か」抗加齢医学会の中では、抗加齢医学というものがビジネス化することによってヘルスケアイノベーションを作れると理解しています。

 20世紀は空間を移動する時代。車ができて、飛行機ができて、そこに人類は価値をみいだしましたが、21世紀は時間舳をいかに上るか健康で長く生きるかに価値がシフトしていると思います。
その時にアンチエイジングというのはすごく重要で、産業のシーズになり得、創薬にとってもすごく重要だと思っています。

 国の政策とも載せ、競合して色々と新しい価値を作っていく。ユニークな価値をつくっていく。抗加齢医学会も何かできるはずです。 世界的にみても寿命が長く、先進国の中でも著しく高齢化が進む日本だからこそ、世界に発信できるイノベーティブなものが生まれることを期待しています。

 前人未踏ですが、ロールモデルにるような事業になればと考えています。

 会員の皆様には、多くのご応募をお待ちしています。

イノベーション委員会
委員長 坪田 一男 

開催概要

賞金
大賞:100 万円 学芸賞:30 万円
副賞
起業支援サービス
大学発新産業創出プログラム(START)への推薦
製品やサービスの紹介(生活総合情報サイトAll About)
必要に応じて医学的な見地でのアドバイスや監修 等
スケジュール
[応募開始] 2018年9月28日(金)10:00
[締 切] 2019年1月25日(金)17:00
[最終選考会] 2019年6月14日(金)15:30〜
募集テーマ
アンチエイジングに資するヘルケア分野のビジネスプランを広く募ります。 抗加齢(アンチエイジング)を目的とした創薬、遺伝子治療、再生医療製品、機能性食品、機能性化粧品 等 または ヘルスケアIT(ビッグデータ解析、ディープラーニング、ウェラブルデバイスなど)
選考・受賞
2019年6月14日(金) パシフィコ横浜
※第19回日本抗加齢医学会総会会場において発表
招待講演 江崎 禎英 (経済産業省商務・サービス政策統括調整官)
審査委員長 堀江 重郎 (日本抗加齢医学会理事長、順天堂大学医学部教授)
主催
主催: 特定非営利活動法人日本抗加齢協会
共催: 一般社団法人日本抗加齢医学会
後援: 経済産業省  日本医師会
ご案内PDF
第1回ヘルスケアベンチャー大賞ご案内PDF

プロジェクトの推進に向けた熱い想い

坪田一男

坪田 一男
ヘルスケアベンチャー大賞実行委員長/日本抗加齢医学会イノベーション委員会委員/慶應義塾大学医学部眼科学教室教授
森下竜一

森下 竜一
日本抗加齢協会副理事長/日本抗加齢医学会副理事長/大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座教授
福田 伸生

福田 伸生
バイオ・サイト・キャピタル株式会社 専務取締役/ヘルスケアベンチャー大賞事務局

福田 本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、ありがとうございます。
いよいよ「医学会からイノベーションを」と標榜してヘルスケアベンチャー大賞の募集を開始することとなりました。坪田先生は慶應義塾大学でも健康医療ベンチャー大賞に関わっていらっしゃいますね。

坪田 はい、「慶應医学部からベンチャー100社創出」を旗印に掲げてスタートしました。今年第3回を開催しますが、運営には学生たちが積極的に関わっています。健康医療に関わるベンチャー企業やこれから起業しようという学生・院生・社会人の方々から幅広く応募いただいていますが、良い意味で大学という舞台装置が上手く働いているかなと感じています。 そこで、大学ではなく、医学会だったらどんなイノベーションが起こせるかなと思ったわけです。

福田 それで、森下先生に持ち掛けた?

森下 はい、持ち掛けられました。

坪田 森下先生は、イノベーションの体現者ですから。

森下 イノベーションにもいろいろあると思いますが、過去の延長ではなく非連続であるという意味では、医師でありながら起業してIPOもするという経験はそうかもしれませんね。当時は、今ほどはモダリティの多様化が言われていない時代でしたから、遺伝子治療を事業化しようと考える人間はかなりイノベーターだったかもしれません(笑)。

坪田 疾患メカニズムの解明も進んでいますが、治療法も様々な範疇のものが開発されています。今後は医療の世界にもAIなどの新しい技術がどんどん入り込んでくるでしょう。

森下 AIもIoTもヘルスケアの分野では必須のツールになっていくと思います。それらの進歩を取り込むことで、イノベーションを以前よりも起こしやすくなっているでしょう。でも、ただ起業すれば良いという訳ではないと思います。ビジネスとしてやるだけの魅力が必要です。今の時代は、起業をしても新しいことにどんどん挑戦していかないと、社員が面白くないと言って辞めてしまうそうです。だから、経営も大変です。既に起業された方々も日々新たな事業に挑戦しているのではないかと思いますが、それも今回のコンテストの募集対象ですよね。

坪田 はい、そうです。慶應ではベンチャー創出を目標にしました。若い人たちに挑戦してほしかったのと、サポートする周りの人たちを増やして巻き込みたかったから、分かり易い目標を立てました。しかし、今回のヘルスケアベンチャー大賞においては、アンチエイジングという大命題がありますから、それこそモダリティは問いません。IoTでもAIでも構いませんし、ベンチャーと名前に入っていますが、起業にはそれほどこだわりません。応募下さったビジネスプランをinvention 、commercialization、社会貢献の3点から評価してファイナリストを選び、最後はピッチ形式で大賞を競ってもらいます。だから大企業の中の新規事業でもウエルカムです。

森下 でも、今までの自分たちのビジネスを覆すくらいでないとイノベーティブとは言えないから、結果としてスピンオフベンチャーを創ってしまうかもしれませんね。

坪田 大いに目指して欲しいと思います!大学の研究者も一緒です。組織の中に安住するのではなく、革新的な技術はどんどん世に問う姿勢が必要ではないでしょうか。慶應の場合には副賞として起業支援をビジネス・スクールにお願いしましたが、今回はJSTのプレベンチャー制度であるSTART事業のプロモーターにお願いすることになっています。大学の研究者で起業を考えている方には、フィージビリティー・スタディーのための研究費も獲得できる機会になるかもしれない。

森下 まずは第1回目なので、いろいろなアイデアを幅広く応募してもらうのが良いのではないでしょうか。

福田 今回のコンテストの大きなテーマであるアンチエイジングにも触れていただけますでしょうか。最近はウエルエイジングという言葉もよく見かけますが、

坪田 アンチエイジングもウエルエイジングも元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的医学という意味では同じだと思いますが、我々はアンチエイジングで行きたい。「アンチ」です。

森下 「ウエル」ではなく「アンチ」ですか(笑)。

坪田 そうです。ウエルだとなんとなく改良という感じがします。もっと尖がってもいいのではないかと、アンチ既成概念だからこそイノベーティブなアイデアや成果が生まれるのではないかと思います。どんどん挑戦者に応募してもらって、勝ち残って欲しい。そんなコンテストになったらと思います。

森下 それと、どんな課題を解決したいのかがはっきりしている提案にして欲しいですね。例えば身近な人の何々を救いたいとか。病気でなくても欲求でも構いません。長生きするなら健康でいたい、普通の生活を送りたい、人生を楽しみたいという欲求です。そして同じ課題を抱えている人が世の中に大勢居て、ああそうだなと誰もが共感できるような提案だと素晴らしいと思います。

坪田 その通りですね。第1回だけに手探りではありますが、どんな応募があるか、夢が膨らみます。

福田 ところで、このコンテストは日本医師会に加えて経済産業省も後援していただけることになりました。

坪田 経済産業省は生涯現役社会に向けた取り組みを行っています。健康寿命と平均寿命のギャップを埋めるために私達医師や医学会が取り組んでいることだけではなく、例えば認知症と共生できる社会基盤をどう構築していくかなど、私達の学会、日本抗加齢医学会が果たさなければいけない役割がもっとあると思います。

森下 おっしゃる通りかと思います。超高齢化社会に進む日本の現状は待ったなしです。政府も公的保険外の予防・健康管理サービスを活用して、国民の健康寿命の延伸と新産業創出を同時に達成する官民連携を進めています。私達も現在の薬機法の枠にとらわれない柔軟な発想で、健康の増進に資する技術シーズの実用化を急いで考える必要があります。そして民間がやるからには社会貢献と同時に収益の上がるビジネスモデルでなければ長続きしません。基礎研究は大切ですが、全く新しい発見であっても、実用化・商業化の見えるプランでなければ今回のコンテストには勝ち残れないと思います。

坪田 医学会からのイノベーションですが、そこは学会発表とは一線を画して、このようなコンテストを行うこと自体がイノベーションを起すということですね。同感です。それと、先ほども言いましたように社会において抗加齢医学会が果たすべき役割は大きいわけです。その一環として、このコンテストに入賞されたプロジェクトのビジネス化に関しても、医学的な見地でのアドバイスや監修を必要に応じて用意したいと思います。

福田 医学会ならではですね。

坪田 そうです。新しいことに挑戦している人達を心から応援するコンテストにしたいと思いますので、できるだけ多くの学会員に応募していただきたい。同時に、学会員以外の方々にもこれを契機に当学会の活動に興味を持っていただくことを期待しています。
今回が第1回目ですが、長く続く企画にしたいとイノベーション委員会一同願っておりますので、皆様からの応募をお待ちしております。

福田 本日はお忙しいところ、坪田先生、森下先生、ありがとうございました。

対談PDF
対談 プロジェクトに推進に向けた熱い想い PDF

応募について

応募条件
応募者の内、最低1名は学会員、協会員、協会賛助企業、事業協賛企業が含まれていること(上記に該当しない場合は、応募までに会員への登録をお願いします。)
応募について
応募様式1.2.をダウンロードし、必要事項を記載してご応募ください。
この様式ファイル以外にパワーポイント形式またはPDF形式のプレゼン資料を添付いただいても結構です(様式自由)。
ただし、応募様式を含めて10MB以下に収めてください。(分割での送信やファイル転送サービスを利用した応募はしないで下さい)。
応募締切
2019年1月25日(金) 17:00
応募先
電子メールに応募資料を添付して、下記へ送信してください。
ヘルスケアベンチャー大賞事務局 healthcare-v@anti-aging.gr.jp
件名:「ヘルスケアベンチャー大賞2019応募(応募企業名または個人名)」
応募書式1
応募情報
(1) 応募者情報
(2) 担当者情報
(3) ビジネス情報
書式ダウンロード:企業用Excel 個人用Excel
応募書式2
ビジネスプラン
(1)本件応募ビジネスの説明
(2) 応募者の実績
(3) 研究開発の業績
(4) 研究開発・製品開発の体制
(5) 支援ニーズについて
書式ダウンロード:WORD
コンテスト・
最終審査
書類選考を通過したファイナリストが、2019年6月14日から開催される第19回日本抗加齢医学会総会の会場(パシフィコ横浜)においてプレゼンテーションを行い、その場で最終選考ならびに授賞式を行います。
書類選考の参考として、必要に応じ面談をさせていただく場合があります。
また、書類選考通過者へプレゼンに関するアドバイスをさせていただく場合があります。

お問合せ

問合せ先
ヘルスケアベンチャー大賞事務局(日本抗加齢協会内)
〒103-0024東京都中央区日本橋小舟町6-3 日本橋山大ビル4F
e-mail:healthcare-v@anti-aging.gr.jp
TEL:03-5651-7503
ご案内
第19回日本抗加齢医学会総会 


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